勢いは大事

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 勢い、それは何か物事を始めるときには非常に重要である。

 やらないといけないことがあるのになかなか手がつけられない。あれやりたい、これやりたいと以前から思っていたのに、つい先延ばしにして結局やれない。始めたはいいものの、いつも三日坊主で挫折してしまう。

 これらは全部そう、「勢い」がない。

 逆に何か物事を始められる人、続けられる人、成し遂げる人ってみんな共通して勢いがある。

 では両者の違いは何か。それを考える前にまずは「勢い」について調べてみよう。

いきおい(いきほひ)【勢い】

【一】[名]

 他を圧倒する力。活気気勢。「—を増す」「破竹の—」

 社会支配する力。権力権勢。「武力背景に—を振るう

 自然の活動力。「水の—で流される」「火の—が強い」

 盛んな意気。元気。「一杯飲んで—をつける」

 物事が動くときに加わる速さ強さ。「下り坂で—がつく」「—余って土俵飛び出す」「筆の—」

 余勢もののはずみなりゆき調子。「酔った—で言う」「時の—に乗じる

【二】[副]その時なりゆきで。必然的に。「その場雰囲気から—そう答えざるをえなかった」

[下接句] 騎虎(きこ)の勢い・旭日(きょくじつ)昇天の勢い・飛ぶ鳥を落とす勢い破竹(はちく)の勢い・日の出の勢い

(引用:勢い(いきおい)の意味や使い方 わかりやすく解説 Weblio辞書

 まぁ、いろんな意味があるのだが、言いたいことは、[名]1番・4番の意味に近い。とりわけ今回は”スタートダッシュ(初速)”について語りたいと思う。

 冒頭に挙げた両者の違い、何か物事を始められる人・続けられる人・成し遂げる人とそうでない人の違い、それはスタートダッシュの違いと言っても過言ではない。

 両者は圧倒的にスタートダッシュが違う。勢いが違う。スピード感と言っても良いかもしれない。

 例えば起業するとき・何か事業を始めるときって最初のスピード感が非常に大事である。
 なぜなら始めるときが最も大変だからである。
 まず構想を練り、それについて調べ、現実的に動けるか計画し、色々な登録手続きを行ったところでスタートライン。そこから計画通りに実際に行動していかなければならない。

 普通の人はまずできない。構想を練るところまでは多くの人ができると思うが、そこからスタートラインに立つのはごく一部である。そして計画通りに動き続けられる人はさらにごく一部である。
 実際には動き出してみなければわからない見えない壁が挑戦者の前に立ちはだかるのだ。しかも社会情勢は目まぐるしく変化しており、もたもたしてると自分の構想が賞味期限切れになってしまうこともあるため、ここは素早くやらなくてはならない。

 しかしながら、ある程度いくと波に乗ってくるもので、多少手を抜いても自動でそれなりに進むようになる。ここまで来ればまずは一段落、ほっと一息つけるといったところだろう。まぁ要はこの段階に来るまでが最も大変でスピード感がないと辿り着けないということである。

 ここでひとつ注意が必要なのは、この爆発的な勢いっていうのは長期間は持たないということである。なぜなら、この状態というのは負荷が非常に高いからである。常に全速力で走っているようなもので、必ずどこかで落ちるものだと考えた方が良い。
 陸上競技の100m走、これはトラック種目のなかで一番短い距離であるが、どのアスリートでも最後の2~30mは失速するものである。どんな人でもずっと全速力で走り続けることはできない。

 逆に言えば、この全速力で走っている期間に波に乗るところまでいけば良いのである。

 身近な例だと新学期の人間関係である。新学期が始まる4月、ここで人間関係を構築しておかないとその後の生活がかなりしんどくなることは経験がある人は多いかもしれない。
 ゴールデンウィークが終わる頃には、もう既にグループが形成されている。早ければ新学期の最初の週で派閥が生まれている。ここに遅れを取ると、後から内輪に入るのは至難の業である。

 だから最初は頑張る。猫を被ってでもキャラ付けをしてでも、自分という存在をオーバーにアピールして周囲と打ち解け合う。本来の自分ではない自分を演じるのは少々しんどいが、1ヶ月も経つと居場所ができてだんだん辛くなくなってくる。

 陸上競技の話をしよう。2021年に行われた東京五輪の男子100mで、中国の蘇炳添(ソ・ヘイテン)が9.83をマークし決勝に進出した。
 100mなどの瞬発系の種目では、世界と比べてアジア勢はどうしても身体的に劣る。しかしながら、彼は完璧なスタートダッシュを決め、周りに圧倒的な差をつけた。その後追いつかれるも、逃げ切る形で組一着でゴールしたのだ。
 このとき出した60mの通過タイムは6.29であり、これは室内競技の60mを含む全ての記録の中で最速である。体格で劣るアジア人でも、スタートダッシュが決まれば世界と戦えるということを蘇炳添は証明した。

 このように、スタートダッシュ(初速)というのは非常に重要である。それが、100m走のような一瞬で終わるものならなおさらである。
 これから長く続けていくものでも、出だしでくじけてしまわないように、勢いは大事である。

 まずは、なんでも良いからとりあえずひとつ完成させてみる。そこからである。

 飛び出した時点でひとつ成長している。

《ブログについて》

 ブログを立ち上げてから初投稿するまで、なんやかんやで1年以上かかってしまった。初期設定が非常に面倒くさくて途中で心が折れていたのである。
 とはいえ、始めた以上は波に乗るまで続けていきたいと思っているので「勢い」を重視してバンバン投稿していきたい。まずは100本書きます。慣れるまでちょっと時間かかるかもしれないけど、そのうちスラスラ書けるようになると思うので。気長に待っててください。

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